わたしが、佛教大学通信教育学部に入学手続きをしたのは2020年10月でした。
母がまだ認知症になる前の頃、独身だったわたしに、通うように勧めてきたのがここでした。
そのころまだ未婚だったこともあって、実家の近くで先生になっても、結婚したらまた新しい地区で採用試験を受けなくてはならないとしたら、自分にとってハードルが高すぎるので、結局は、佛教大学通信教育学部に通う事もなかったのです。
そして、結婚し、出産し、子どもが大きくなったタイミングで教師になりたいと思い始めたのがなんとも不思議です。
ちなみに、わたしは、他の4年制大学をすでに卒業していたので、
2年間履修して小学校教諭1種を目指す課程本科生になりました。
入学セットが届いたのは、10月中旬。
はじめてとりかかった科目は、『情報処理』でした。
必死にレポートをやりました。コンピューターは、仕事で使う事もなかったため、苦手でした。しかも、シラバスに書いてある意図もあまりよくわからず、結構頻繁に大学に電話で問い合わせていました。
同時にはじめたのが『教育学入門』。
教育学系は、一つの科目が他の科目とつながっていることが多いので、じっくりやったほうがいいです。
11月7日までに、be-netで提出して、11月下旬にけっこう細かくいろいろフィードバックが入りながらも、受理として帰ってきましたので、12月初旬に早速試験を受けました。点数は低かったけれど、無事合格しました。
それと同時に始まるスクーリング。初等音楽教育法と初等体育教育法は、コロナ禍のため、web上で動画を観て、レポートを書きまくりました。
いちばん楽しかったのは、1月中旬になった初等図工教育法でした。zoomで3日間朝から晩まで張り付いて、必死に作品をかたっぱしからつくりました。図工がこんなにたのしいと感じたのは生まれて初めてで、特に一番初めの自分の手の絵をかいて、それをデコる作品と、最後の紙を切ったり折ったりしてランプシェードを作るのが楽しかったです。2番目のねんどで動きを表現するというものは、あまり満足する作品ができませんでした。
とにかく、わたしは、子育て中だったし、義母の看病もしているさなかだったので、バイトの仕事も少なかったし、結構時間はあったし、早く資格を取りたいと焦るあまり、12月からはほぼ毎月4科目づつレポート+試験を受けていました。
『同和問題』『日本国憲法』『初等国語教育法』は難しく、落ちると評判でしたが、わたしはいずれも一発でレポートも科目最終試験も合格しました。
『教育原論』と『教育心理学』はレポートを一回づつ落としました。が、2回目でいずれも通り、科目最終試験はいずれも一回目で合格しました。
『教育原論』のレポートは、シラバスで問われている内容と全然違う内容を書いて送っていたのが結構痛かったです。『教育心理学』は、本気を出してしっかりやったつもりなのに、何が悪かったのかわからないまま書き直しでした。『教育心理学』がいちばん難しかったですね。内容は、どういう先生が児童・生徒の資質を引っ張り上げることができるかというかなり重要な内容でした。
がんばった結果、入学してから10か月で、教育実習と、それにまつわるスクーリング以外の科目のすべての単位を取ってしまいました。